2020年9月4日(金)の天気【東北日本海側予想以上の大雨に】

まず天気図です。もと台風9号の温帯低気圧は大陸を北寄りに進んでいますが、長い寒冷前線が南北にのび、東進しています(21時には停滞前線として解析)。台風10号が日本の南の海上にあり、西よりに進んでいます。

正午の気象衛星画像です。寒冷前線に沿うように、というよりは飛び飛びでボコボコと積乱雲があるのが分かります。

気象レーダーを見ると、寒冷前線に対応するライン状、、、というほどエコーははっきりしていません。午前は特に東北地方で強いエコーが見られます。

この日は、ざっくりいうと、前線に向かう暖湿気が強まり各地大気の状態が不安定に。あちこちで非常に激しい雨を観測していますが、特に東北地方の日本海側では、相次いで記録的短時間大雨情報が出されました(山形県2回、秋田県青森県1回)。

降水量の記録をみると、山形県酒田大沢では実測で1時間93.5mm(6:09)。この日の雨量ランキングには東北の地点が特に多い。

通年1位更新状況(9月4日)
9月1位更新状況(9月4日)

この特に東北日本海側で雨量が多くなった原因として考えられるのは、主に①高相当温位の空気の流入、②上空の寒気です。大気下層の850hPa面(上空約1500m付近)では、東北地方に354K以上が流入する予想でした(3日21時)。

FXJP854(初期時刻3日9時) 左:3日21時の予想 右:4日9時の予想

さらに300hPa面(上空約9720m付近)も見ると、東北地方の秋田の高層気象観測(3日21時)で-30.5度を観測しています。これは同時刻の札幌-29.9度、輪島-27.7度より低い数字です。4日9時には東北太平洋側に寒気核が解析されていますが、この局地的に強い寒気が大雨をもたらしたと考えられます。ちなみにここまで降るとは前日では予想されておらず、秋田地方気象台発表の府県情報では「予想以上の大雨」という表現も使われていました。

またこの日は、前線東側の暖気移流場で、かつ晴れた関東で猛暑日地点がありました。9月1位を更新した地点もちらほら。

最高気温・9月1位更新状況(9月4日)

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