まずは天気図です。パッと見で日本海側の異常高温の見当がつく感じ。台風9号が温帯低気圧の性質を帯びながら日本海や中国東北区を北上中。中心気圧は21時時点でも976hPaで等圧線の間隔も狭い。南風が強めで日本海側の地域では昨日以上に気温上昇か。台風10号が日本の南の海上を東寄りにゆっくり進む。中心気圧は9時:970hPa→21時:955hPaで発達傾向。
9時 21時
気象衛星画像。水蒸気画像を見ると、台風の西からは乾燥空気が入っているのがはっきり分かります(温低化進行を意味する)。温低っぽい雲域は日本列島からは離れていますが、前日から引き続き、暖湿気移流により東日本の日本海側を中心に積乱雲がかかっています。
水蒸気画像 赤外画像 可視画像
この日は台風9号(のち温帯低気圧)の北上により、より一層強い暖気が流れ込みました。南風が山越えになる山陰から東北の日本海側(北海道もですが)、さらに四国山地の北側の愛媛県や香川県、さらに岡山県でも9月としては記録的な暑さになりました。その中でも特に北陸地方・新潟県では三条40.4度(通年1位タイ)、胎内市中条40.0度と2地点で最高気温が40度以上になりました。日本国内で9月に40度以上の気温が観測されるのは観測史上はじめです。これまでの9月1位は埼玉県熊谷の39.7度(2000年9月2日)でした。


9月1位の高温になった地点が多数あった一方、通年の1位を更新した地点もありました。台風が絡むと、文字通り異常高温になりますね。

また、台風9号通過に伴い、未明を中心に西日本では暴風が吹きました。長崎県の4地点で最大瞬間風速が40m/s越え。



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