まずは天気図です。日本付近には秋雨前線が停滞しています。前線上には9時時点で九州付近と日本海西部に低気圧があります。21時には低気圧は日本海中部に解析されていて北東進中。前線南西側では寒冷前線として解析されています。また前線の南北にも注目。北側には高気圧があり、東北や北海道は等圧線の間隔が非常に狭くなっています。また、前線南側の関東の南には熱帯低気圧があります。
9時 21時
気象衛星画像では、前線周辺と熱帯低気圧周辺にまとまった雲域があるのが分かります。あいだには晴れ間の出ているエリアもあります。特に寒冷前線に対応する連なった積乱雲が目を引きます。
赤外画像 可視画像 水蒸気画像
この日は西日本や北海道は前線の影響で、東日本や東北の太平洋側では熱低からの暖湿気で雨脚が強まりました。特に前線がなんかしてきた九州で雨脚が強まり、1時間降水量は鹿児島県枕崎で124.5mm(0:08)、長崎県野母崎101.5mm(5:59)、長崎県長崎87.0mm(6:03)と、3地点で猛烈な雨を観測しています。また福島県でも非常に激しい雨を観測しています。東北太平洋側は活発な雨雲がかかりつづて、福島県新地では1時間降水量64.5mm(0:30)、24時間降水量262.5mm(22:10)を観測しています。
また、前線と北高気圧のあいだのエリアに入った北日本では風が強まりました。秋田県八森では最大瞬間風速24.4m/s(東)を観測しています。

コメントを残す