2020年8月9日(日)の天気【東北大雨・台風5号北上】

まずは天気図です。①梅雨前線(立秋を過ぎているので秋雨前線?)が中国大陸から日本海、東北地方を通り日本の東に伸びています。前線上の低気圧が秋田沖(9時)にあり日中東北地方を通過。②台風5号が先島諸島付近を北進中。海水温の高い領域を通過していて、中心気圧は998(9時)→996hPa(21時)と発達傾向。九州にも影響を及ぼしそうな進路です。そのほかにもフィリピンの西と日本のはるか南に熱帯低気圧があります。

気象衛星です。地上天気図で描かれているように、前線周辺の雲域がグネグネしているのが分かります。陸上で言うと、東北地方を進んでいる低気圧の周辺、特に南側に雲域が広がっているように見えます。

上空約5500m付近(500hPa面)の天気図。①9時時点、日本海から東北付近には正渦度の移流が見られ、強風軸が明瞭。午後の方が正渦度は少し弱くなる感じ。②太平洋高気圧が勢力を少しずつ強めており、勢力目安5880m等高度線は北上傾向、日本付近では9時で日本海から東日本付近、21時時点では東北地方にかかる。

大気下層(上空約1500m付近、850hPa面)の暖湿気の流れ込みを見ます。ぐるりと時計回りで東北北部まで345K以上の暖湿気が流れ込む予想。当相当温位線の混み合い(前線)は東北北部(9時)から北海道方面(21時)へと北上していく予想でした。大雨になりそうな様相です。ただ一点、前線上の低気圧のスケールが大きく、低気圧が東進すると若干暖湿気の流れ込みが弱まり、収束が弱まりそうな雰囲気。大雨にはなるけど大河川が氾濫するほどではないかな・・・と言う雰囲気。

FXJP854(初期時刻8日21時)

この日は東北地方を中心に大雨になりましたが、極値(これまでの観測史上1位の記録更新)はあまりありませんでした。※このまどろっこしい表現をしているわけは最後に書きます。

雨雲の様子を見ると、特に未明から昼前ごろ、日本海の低気圧に広がる活発な雨雲が東北地方を中心にかかりました。午後になると雨の範囲は徐々に局地的に。

この日の雨量の記録です。東北や北陸では広く強い雨を観測。日降水量は山形県・秋田県・岩手県の地点で100mmを超えました。大雨ではありますが、極値更新をするほどではなし。

日降水量・ランキング(8月9日)

この金土日の一連の雨、東北では土曜日ごろに大雨になる予報が2日前の木曜日時点で出ていました。というのも、コンピュータの計算結果では、前線南側での暖湿気の流れ込みが東北日本海側に集中し。かなりの雨量を山形や秋田、東北日本海側に予想していたためです。その後金曜日の前半ぐらいまでは大河川の氾濫もありうるような雨量が予想され、厳重警戒が必要になりそうなレベルでした。ただ、金曜日の後半ぐらいから、少し雨量の予想は警報レベルではありましたが、下方修正気味。結果的に大雨にはなりましたが、先日7月28日に最上川の一部が氾濫したレベルでは降りませんでした。この予報のズレは前線上の低気圧の出来方、進み方によるものであると考えられますが、数日前から警報級の可能性が「高」と出ていても、伝え方は慎重に判断していかないといけないなと思いました。早めの情報共有は大事ですが、結果的に脅かし過ぎになった感があるので・・。

また、2日前の7日(金)に記録的に大雨になった隠岐の島・西郷や前日8日(土)に大雨になった石川県・三井で48・72時間降水量の8月極値が更新されています。西郷の48時間降水量326.0mmは通年の極値も更新。

降水量・8月極値更新状況(8月9日)

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