2020年8月11日(火)の天気【関東40度超・北海道暴風】

まず地上天気図。①日本の南に中心を持つ高気圧に覆われています。②日本海にはもと台風5号の温帯低気圧があり北東進。低気圧周辺は気圧の傾きが急です。

気象衛星画像をみると、この背の高い高気圧付近で特に雲が発達しにくくなっていたのが分かります。また北海道には厚い雲域。

夏の高気圧に覆われて厳しい暑さになりそうな気圧配置ですが、高気圧の勢力の強弱を判断するには、高気圧の背がどれくらい高いのかを確認する必要があります。

5000hPa面の天気図を見ると、5940mの等高度線が閉じた高圧部が日本付近(中心は関東の東?)に解析されています。太平洋高気圧の勢力目安は5880m線ですが、5940m線は高気圧の勢力が強いことを意味します。また300hPa面の天気図を見ても関東の東に高圧部が解析されています。300hPa面というと、高度では9720m以上。要するに、日本付近は高さが1万メートル近くある高気圧に覆われていたわけです。高気圧中心付近では下降気流ができ、上から下へ空気が圧縮され気温が上がりやすくなります(断熱昇温)。高気圧の背が高いほど、このぎゅうぎゅう圧縮する勢いが強く危険な暑さになるというわけです。

この日は東日本・北日本で記録的な暑さ。最高気温は多数の通年の極値更新があり、群馬県伊勢崎と桐生で40.5度、埼玉県鳩山で40.2度はいづれも観測史上1位で、初めての40度台を経験(今年初めての40度台でもあります)。また東北北部や北海道でも太平洋側の地域で猛暑日地点がありました。

最高気温ランキング(8月11日)

また、最低気温の高い順の記録も多数更新されています。最低気温は大阪で29.7度!京都で29.2度!。それぞれ明治時代から統計開始している地点ですが、いづれも通年1位の記録です。クーラーがないと命に危険が及ぶレベル。

最低気温高い順ランキング(8月11日)
最高気温・通年1位更新状況(8月11日)

また、低気圧の影響で北海道は風が強まり、複数地点で8月極値更新。

風速・8月極値更新状況(8月11日)

雨は局地的。岐阜県美濃市付近では1時間に約100ミリの雨が降ったとして夕方に記録的短時間大雨情報が出されました。美濃市では実測でも1時間94mm(16:49)の猛烈な雨を観測して通年の極値を更新しました。

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