2020年7月4日(土)の天気【令和2年7月豪雨・鹿児島熊本に大雨特別警報】

タイトルにも掲げていますが、この日は本当に大変な、歴史的な大雨になりました。令和2年7月豪雨の2日目にあたります。まずは天気図からです。

午前9時時点、梅雨前線が西・東日本を通り日本の東に伸びています。前線上の関東付近と西日本には低気圧があり東寄りに進んでます。また、黄海付近に中心を持つ高気圧があります。太平洋高気圧が西への張り出しを強めているのも見て取れます。午後9時の天気図では前線上の低気圧が三陸沖を北東進しています。この時間も太平洋高気圧が西に張り出しているのが分かります。西・東日本の太平洋側に前線が停滞していますが、午前9時に比べると、西日本付近で少し南に下がっています。

日本海の500hPa5760m付近では正渦度極大域があって東北東進、正渦度極大域の周りを回るトラフが西日本を東北東進。また、華中には別のトラフがあります。5880mの等高度線(太平洋高気圧勢力目安)は西に大きく張り出しています。

AXFE578 初期時刻4日午前9時

太平洋高気圧が西に張り出したことで、湿舌が強化されました。下は上空1500m付近(850hPa)での天気図。非常に暖かく湿った空気(湿舌)が前線の南側に流れ込む予想だったことが分かります。

FXJP854 初期時刻3日午後9時

この湿舌の影響もあり、この日は熊本県を中心に50年に1度の記録的な大雨になり、午前4時50分に熊本県と鹿児島県の市町村を対象に大雨特別警報が発表されました。下は前日夜9時からのレーダーの様子です。熊本・鹿児島・宮崎付近に線状の活発な雨雲、線状降水帯がかかり続けたのが分かります。その時間、およそ10時間ぐらいでしょうか。4日午前10時ごろになるとようやく活発な雨雲は南に下がって行きました。

また、気象衛星・赤外画像で見る雲の様子です。背の高い、発達した積乱雲群が九州の西からかかり続けていたのが分かります。

この線状降水帯の雨雲が特に熊本県にかかり続け、明け方から朝にかけて、熊本地方気象台は相次いで6回、記録的短時間大雨情報を発表しています。

また、降水量の極値も多数更新されています。特に顕著なものを紹介すると、熊本県天草市牛深(うしぶか)では1時間・3時間・6時間・12時間・24時間・日降水量の6つの項目で通年の極値を更新しています。

降水量・通年の極値更新更新状況(7月4日)
通年の極値更新状況(7月4日)
通年の極値更新状況(7月4日)
7月の極値更新状況(7月4日)

また、この日は太平洋高気圧の張り出しにより気圧の傾きが急になり、梅雨前線近傍でも風が強まりました。西・東日本で7月の極値を更新しています。

風・7月の極値更新状況(7月4日)

この集中豪雨で、球磨川では氾濫発生情報が出ました。

気象庁HPより

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