2020年7月29日(水)の天気【弱まるも前線停滞】

まずは天気図です。

東北地方など(主に山形県)に大雨をもたらした梅雨前線は北の高気圧に押し退けられるように南下傾向。一方南からは夏の高気圧が勢力を強めてきています。フィリピン付近にある低圧部も機になるところ(低圧部とは、はっきりとした低気圧ほどではないが気圧の低い場所。熱帯低気圧が生まれたりもするので注目する必要があります。)。

気象衛星をみると、前線帯に雲域はありますが、少し途切れ途切れ。12時時点では西日本の日本海を中心に積乱雲が発達してる感じ。水蒸気画像では、トラフに対応する暗域が東に移動しているのが分かります。

上空5500m付近(500hPa面)の天気図。①5880m等高度線の北上傾向が見られ、太平洋高気圧が勢力を強めています。②それに対応して正渦度移流域、強風軸は北上傾向。③沿海州では偏西風が北に蛇行しリッジが明瞭。

続いて、大気下層の暖湿気の流れ込みをみます。

高気圧の縁をまわるようにして、345K以上が流れ込む予想。それほど明瞭ではありませんが、日本海西部からに東日本太平洋側にかけてやや等相当温位線が混み合っている形です。風は北西風。

この日は西・東日本の前線周辺で局地的に雨脚が強まりました。下はレーダーの様子。

1時間降水量をみると、西・東日本で激しい雨や非常に激しい雨を観測。広島県府中では59.0mm(13:11)を観測し通年の極値を更新。その他前日までの大雨で降水量を稼いでいた山形県の地点で48・72時間降水量で通年の極値更新。

降水量・観測史上1位の値更新状況(7月29日)
降水量・7月1位の記録更新状況(7月29日)

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ABOUT US

加藤 直樹気象予報士・防災士
気象予報士・防災士・国内旅行業務取扱管理者。京都大学農学部森林科学科卒。大学在学中に気象予報士試験に合格。気象解説業務に就く社会人2年目。