2020年7月25日(土)の天気【前線いびつに停滞・大雨続く】

まずは地上天気図です。

①朝鮮半島付近には、動きが遅く、前線を伴わない低気圧があります。②梅雨前線が西日本や日本海を通り日本の東に伸びています。日本海に向かって凸なのが特徴的です。③オホーツク海と日本のはるか東に中心を持つ高気圧があります。2つの高気圧に挟まれる形で梅雨前線は日本の東においてあまり位置を変えていません。また、(寒冷渦を伴っている風の)低気圧の動きも遅く、西日本付近でも前線は同じような場所に停滞しています。

続いて、上空の気圧配置を確認します。上空約5500m付近(500hPa面)の天気図。

①地上の低気圧に対応するように、朝鮮半島付近には寒冷渦があり、動きが遅くなっています。②その北ではリッジが明瞭で逆位相の場に。③寒冷渦周辺とは別に、寒冷渦前面にも正渦度移流域があり、極大域が西日本〜東北を次々に通過。④太平洋高気圧の勢力目安の5880m等高度線は寒冷渦に押し下げられるように西日本では南下、日本の東では東西に横ばい。

続いて下層(上空約1500m付近、850hPa面)暖湿気の流れ込みの予想を。

FXJP854(初期時刻24日21時)

第一印象、「寒冷渦の主張が強い」。寒冷渦の下の暖湿気自体はそれほど強いものではありませんが、寒冷渦(低気圧性循環)の前面、いわゆる南東象限では強い暖湿気の流入が顕著です。342K以上が前線の南側、西日本〜東海関東甲信にまで流れ込む予想。

この日は、梅雨前線の活動が活発で、特に未明から朝にかけて1時間・3時間降水量の7月の極値が更新されています。雨雲の様子を見てみましょう。

南の海上では、正渦度極大域に対応するように、2本筋状のエコーが見られます。地上天気図では梅雨前線は東日本付近では北に凸で日本海に解析されましたが、エコーを見ると、湿った風が吹き付けた東海や関東の沿岸部で雨脚が強まったのが分かります。前線南側の風で南成分が強いと地形の影響もあって日本海側までは活発な雨雲が流れ込みにくくなる傾向があると考えます。

続いて雨の記録です。西・東日本太平洋側の地域で1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を観測しています。また、長野県下伊那郡阿南町では1時間降水量57.0mm(2:57)を観測し通年の極値タイに。そのほか、断続的に雨脚が強まった愛知県・静岡県などの地点で6時間・日降水量などの7月局地が更新されています。やはり前線にはたらきかけるものが複数ある(今回は寒冷渦と太平洋高気圧の張り出しかな)と大雨になりやすいですね。

降水量・7月の極値更新(7月25日)
降水量ランキング(7月25日)

気温は、相変わらず沖縄で高い傾向が続いています。全国の最高気温ランキングではトップ10の半分以上が沖縄県の地点です。この時期は梅雨明けしていると大分県日田や岐阜県多治見、京都などいわゆる猛暑の常連が顔をそろえるものですが、今年はまだ影を潜めています。

最高気温ランキング(7月25日)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です