2020年7月24日(金)の天気【寒冷渦&梅雨前線・沖縄猛暑】

まず地上天気図から。

朝鮮半島付近の低気圧が閉塞過程に入っています。温暖前線が西・東日本を北上中。寒冷前線が西日本を東進、ただその動きはかなり遅い。温暖前線南側では等圧線の間隔が狭い。暖湿気の流れ込みが強そうです。

衛生水蒸気画像では、朝鮮半島での低気圧性の渦巻きが明瞭です。寒冷渦化していきそう。本州付近は広く雲域が広がっていて、九州の西には活発な積乱雲が控えているのが分かります。また、寒冷前線に対応するシャープな筋状の雲域も見てとれます。

続いて、大気中層(上空約5500m、500hPa面)の天気図です。

①日本付近で偏西風は大きく蛇行。②大きくみると日本付近に暖湿気が流れ込みやすい西谷のかたちで、動きの遅い寒冷渦が朝鮮半島付近にあります。③中国東北区には明瞭なリッジ場があり、日本の西は逆位相。④日本付近は広く正渦度移流場。⑤太平洋高気圧の勢力目安 5880m等高度線は西日本で南下、東日本で太平洋沿岸部に届く。

続いて、大気下層上空約1500m付近(850hPa面)の暖湿気の流れ込みの予想。

FXJP854(初期時刻23日21時)

①寒冷渦に対応する低気圧と、その前面の梅雨前線が明瞭。②温暖前線は北上傾向で339K以上の暖湿気が東北南部まで北上。③寒冷前線の動きが遅く、前線前面の西日本(特に九州・中四国)では勢いよく(風が強めで)345K以上の暖湿気流入が続く見込み。

この日は①寒冷前線の影響で西東日本太平洋側で非常に激しい雨が降りました。②特に暖湿気の流れ込みが長引いた九州で雨量が多くなりました。風も強まりました。③沖縄では厳しい暑さが続いています。

雨雲レーダーの様子です。

午前中は筋状のエコーが九州付近にかかっていたのが分かります。このエコーを「線状降水帯」とするTwitterでの投稿を複数見かけましたが、前線に対応するもので、線状降水帯とは言えないでしょう。午後になると活発な雨エリアは九州南部、四国、近畿、東海へと移っていきました。

1時間降水量の日最大値を見ると、湿った空気のダイレクトアタックを受けた地域で雨が強まったのが分かります。熊本県牛深では86.5mm(6:42)の猛烈な雨を観測。また高知県と宮崎県の各1地点で7月の極値を更新しています。九州北部や高知県では3時間降水量で100ミリを超えた地点がありました。

降水量ランキング(7月24日)

西日本では強い風(15~20m/s)が吹いたところがありました。山口県安下庄(アゲノショウ)では日最大風速10.4m/sを観測し7月極値更新。

風・7月の極値更新状況(7月24日)

また、梅雨のジメジメ蒸し蒸しが続く西〜北日本を尻目に、沖縄では酷暑が続いています(日最高気温平年差をご参考ください)。沖縄は各地30度以上の真夏日で、波照間では35.4度 (15:53)を観測、7月極値を4日ぶりに更新しています。波照間では統計開始の1979年以来、2020年7月16日に初めて7月としては猛暑日になり(最高気温35度)、その後何度も猛暑日が観測されています。

最高気温・7月極値更新(7月24日)
日最高気温ランキング(7月24日)

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