2020年7月19日(日)の天気【寒冷渦・岩手県に記録的短時間大雨情報】

天気図からみていきます。

①梅雨前線がMのような形で、九州や東海道沖を通り日本の東にのびています。21時には温暖前線は九州から中国四国まで北東進。温暖前線の南側では等圧線の間隔が狭い。②9時時点では秋田沖に動きの遅い低気圧。21時には解析されなくなる。③太平洋高気圧が西へ張り出している。

上空5500m付近(500hPa面)の天気図も確認。①寒冷渦が東北を東進中。秋田の高層気象観測では500hPa面で-9.1度(9時)を観測。②日本付近5820~5880m付近の強風軸が東進。正渦度移流が続く。③華北の5760m付近に-9度以下の寒気を伴うトラフがあり東進中。水蒸気画像で見ても暗域が明瞭。

水蒸気画像(22時)

続いて、大気下層(高度約1500m、850hPa面)の暖湿気の流れ込みを見ます。温暖前線の北上に伴い345K以上の暖湿気が九州、中四国に流入する予想。また、東北にも弱まりながらも336K以上の暖湿気が流入予想。

上空約1500m付近850hPa面)での暖湿気の予想:FXJP854

この日は伊豆諸島など東日本太平洋側、そして東北で雨脚が強まりました。全国の雨の様子です。

梅雨前線近傍の強いエコーが南西諸島から東海道沖、関東の東に昼ごろにかけてを中心にかかりました。また東北北部でも、高相当温位域に対応するように強いエコーがかかりました。

東北北部の様子を詳しく見ます。

昼前に一旦雨の範囲は狭くなりましたが、昼過ぎには特に岩手県に活発な雨雲がかかりました。発雷も多数検出されています。盛岡地方気象台からは15:40までの1時間に釜石市付近で約100ミリの雨が降ったと見られるとして、記録的短時間大雨情報が出されました。

高解像度降水ナウキャスト(気象庁)
気象庁HPより

岩手県の一時細分区域(気象庁が日々の天気予報を出す区分)は①内陸、②沿岸北部、③沿岸南部の3つに分けられています。釜石市は沿岸南部にあたります。

盛岡地方気象台:岩手県の気候特性 https://www.jma-net.go.jp/morioka/html/knowledge__tokusei.html

仙台管区気象台:岩手県の地勢・気候・コラムhttps://www.jma-net.go.jp/sendai/wadai/kikouhenka/column_iwate.html

降水量の記録です。1時間降水量ランキングでは、激しい雨や非常に激しい雨の降った東京の伊豆諸島の地点と東北北部の地点が並んでいます。7月の極値を更新した地点もありました。

1時間降水量ランキング(7月19日)

また、梅雨前線の近傍の雨雲がかかり続けている伊豆諸島や伊豆半島の地点で積算雨量が多くなり、7月の極値を更新した地点がありました。

降水量・7月の極値更新状況(7月19日)

また、気温について、沖縄奄美から北海道の内陸にかけて広い範囲で真夏日に。岩手県も内陸で30度以上の地点があり、不安定度が強まったと考えられます。大分の日田では6月24日以来の猛暑日になりました。そのほか沖縄県与那国島では最低気温29.3度(5:49)を観測しました。高い順の7月の極値タイ記録です。兵庫県神戸も最低気温25度(5:37)で熱帯夜になりました。

最高気温ランキング(7月19日)

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