2020年7月18日(土)の天気【隠れ低気圧で東北日本海側雷雨】

地上天気図から見ていきます。

9時、梅雨前線が九州南部付近、東海道沖を通り日本の東にのびています。伊豆諸島付近には前線上の低気圧があり東北東に進んでいます。また、三陸沖にも前線上に低気圧があり北東に進んでいます。21時、東日本に低気圧は解析されなくなりましたが、キンク(低気圧なりかけの場所、前線が折れてるところ)が関東付近に表現されています。また、秋田沖にポツンと前線を伴わない低気圧が解析されるように。上空に寒気もってそう。そのほか華中にも前線上の低気圧があり、北東〜東北東進しています。

上空約5500m(500hPa面)付近の高層天気図。

①9時時点、日本海中部の5820m付近にはトラフ(低圧部)があります。マイナス6度以下の寒気を伴っています。21時時点では5820mの等高度線は閉じていて寒冷渦という表現が妥当な状態に。②沿海州付近はリッジ場で日本付近は逆位相。③夏の太平洋高気圧の勢力目安の等高度線5880m線は本州南岸付近に解析されている(あいだに南北にのびる正渦度移流域がありますが)。

続いて、大気下層1500m付近(850hPa面)での暖湿気の流れ込みの予想。

FXJP854(初期時刻17日21時)

ぱっと見、暖湿気の山が中国大陸と東・北日本の2ヶ所にあるように見えます。345K以上の暖湿気が九州南部や東海・関東あたりに流れ込む予想でした。また、地上の梅雨前線、全国スケールだと太平洋側にかかっていましたが、東北の日本海側にも21時には342K以上が流れ込む予想だったことがわかります。しかも上空にはパワフル寒冷渦なので、大気の状態は非常に不安定。地上にポツンと現れる系の低気圧だからと行って侮ってはダメで、大気の立体的な様子をみておく必要があります。

この日は前線近傍の雨雲がかかった伊豆諸島や伊豆半島で積算の雨量が多くなりました。また、寒冷渦の東進により大気の状態が非常に不安定になった東北北部で激しい雷雨になったところがありました。

全国のレーダーの様子。

関東の沿岸にかかってた雨雲は少しずつ南に下がって取れましたが、海上には活発な雨雲がかかり続けました。東京都大島では12時間降水量177.0mm(11:50)を観測し、7月の極値を更新しています。また前日から雨が降り続いており、48時間降水量は静岡県石廊崎(いろうざき)で282.5(24:00)、東京都新島で199.0mm(24:00)を観測し7月の極値を更新しています。

また、東北北部の青森県や秋田県の一部地域では夜遅くに激しい雷雨になりました。1時間降水量の日最大値は北秋田市鷹巣で34.5mm(24:00)、大館市で29.0mm(24:00)を観測しています。

ここまで激しい雷雨になったのは、日中の昇温も効いていると考えます。東北日本海側では、日中奥羽山脈に遮られる形でそれほど雲がかからず、30度以上の真夏日になったところも多かったんです(気象衛星画像を控えておくのを忘れてしまった・・・)。

また日本の最西端の島・沖縄県与那国島では最低気温29.3度(6:33)を観測。7月の極値を更新しています。3日ぶりの更新・・・。

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