2020年7月17日(金)の天気【梅雨前線・南岸で活発】

まずは地上の天気図からみます。

梅雨前線が九州南部、東海沖を通り日本の東にのびています。前線上の低気圧が9時時点では種子島や屋久島付近にあり東北東進、21時には四国の南に進んでいます。21時時点では関東の東にも低気圧が解析されています。日本海側には地上においては低気圧は解析されていません。等圧線もかなり緩いです。不気味。

気象衛星からみると、衛星水蒸気画像にて、朝鮮半島付近に渦があり、日本海では暗域が明瞭です。また、北海道付近にも別の渦があります。

高層天気図。上空5500m付近(500hPa面)の様子。

9時時点、九州付近の5820m付近にトラフがあり東進中。沿海州にはリッジがあり、逆位相の形。北海道付近には寒冷渦があります。九州付近のトラフは21時にかけて、徐々に寒冷渦気味になっていきました。動きが遅くなって悪天が長引きそう。また日本付近は広く正渦度移流の場で、強風軸こそ本州の南ですが、特に西・東日本を次々に正渦度極大域が通過していきました。

続いて、大気下層約1500m付近(850hPa面)への暖湿気の流れ込みの予想。

FXJP854(初期時刻16日21時)

低気圧の発生・位置が暖湿気の流れ込みを大きく左右。345K以上の暖湿気が9時には九州南部や紀伊半島・東海・関東沿岸に、21時には低気圧前面にあたる四国や紀伊半島に流れ込む予想でした。また、関東では夜になると南風に変わり湿った風が吹きつけやすくなる予想でした。

この日は前線に近い沖縄奄美や西・東日本の太平洋側、伊豆諸島で雨脚が強まりました。

沖縄奄美では、断続的に雨脚が強まりました。他方関東では、昼過ぎにいったん雨の範囲は狭くなりましたが、上空500hPaでの正渦度移流極大域通過に伴い、夜は再び雨脚が強まりました。

降水量の記録を振り返ります。日降水量は東京都の伊豆諸島や静岡県の伊豆半島で100mmを超えた地点がありました。東京都三宅村三宅島では150.5mmを観測し、この日の全国トップ。また短時間の雨をみると、1時間降水量で、沖縄県渡名喜(となき)で65.0mm(7:29)、那覇で64.0mm(8:45)、三宅島で54.5mm(7:53)の非常に激しい雨を観測しています。

1時間降水量・ランキング(7月17日)

また、梅雨空が続き、東日本を中心に低温傾向が続いています。7月の半分が過ぎていますが、30度以上の地点は沖縄奄美と西日本のみ。千葉県では最高気温が20度に届かなかった地点もあり、3地点で低い順の7月の極値を更新しています。

気温・7月の極値更新状況(7月17日)

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