2020年7月14日(火)の天気【令和2年7月豪雨・中国地方大雨】

気象庁は7月3日からの一連の記録的な大雨に「令和2年7月豪雨」という名称をつけました。7月14日は12日目にあたります。

ではまず天気図を見ます。

9時、日本海に低気圧があり、ゆっくり東北東進。閉塞前線や温暖低気圧が東日本を通り日本の東に伸びています。寒冷前線が西・東日本を南下中。21時、閉塞点に新たに低気圧が解析され、東進中。熱低が台湾の南をゆっくり進んでいました。前線南側で等圧線が混み合っています。

上空5500m(500hPa面)付近の天気図。

朝鮮半島付近には寒冷渦風のトラフ?があります。特に西・東日本で正渦度移流の場が継続しています。太平洋高気圧の勢力目安は5880m線は西・東日本付近ではやや南下。

続いて上空1500m付近(850hPa面)の暖湿気移流を見ます。

FXJP854(初期時刻13日21時)

寒冷前線の前面での西からの暖湿気流入と太平洋高気圧縁辺の南からの暖湿気流入が予想されています。特に強い暖湿気は先細りしていく感がありますが、湿った空気の通り道になる九州南部や伊豆諸島、東日本の太平洋側で雨が多く降りそうな感じ。

この日は午前中国地方で大雨が続き、島根県・江の川下流で氾濫が発生、岡山県・高梁川水系小田川で一時氾濫危険水位を超えました。また広島県東広島市では住宅が土砂に巻き込まれ2人の方の尊い命が失われました。

全国の雨雲レーダーの様子です。

寒冷前線の南下により、活発な雨雲が少しずつ南に下がっていきました。ただ日本海中部の低気圧の影響で北陸や東北南部では雨雲が残りました。発達のピークをすぎた低気圧でも、上空の気圧の谷の直下に対応すると動きが遅いこともありそこそこの雨を降らすことがあるなあというのが気象キャスター歴2年目の気づきです。

続いて中国地方の雨午前の雲レーダーの様子を詳しく振り返ります。

寒冷前線南下により活発な雨雲がかかったわけですが、特に島根県・山口県・広島県に活発な雨雲がかかっていたのがわかります。上空約5500m(500hPa面)の気圧配置が逆位相だったために前線の南下に時間がかかってしまいました。

雨量の記録です。1時間降水量をみると、西日本や伊豆半島で激しい雨(30~50mm/h)や非常に激しい雨(50~80mm/h)を観測しています。また、前日から雨が降り続いていた中国地方の多くの地点で24時間降水量が100ミリを超えました。広島県三次市君田では12時間降水量164.5mmk(4:40)、24時間降水量193.5mm(4:50)を観測しています。全国的にみると、特にここ数日の九州を中心とした様々な大きな数字を見慣れていると、24時間で200mm弱というのは決して大きな数字ではないと感じてしまいがち、ただ、土地ごとの様々な土壌や河川の状況などによっては200ミリの雨で大規模な災害が起こってしまうと改めて感じました。その土地にとってどれくらいの雨量なのかを正確に見極めて伝える力を今後も磨いていきたいと思いました。

降水量・7月の極値更新(7月14日)

気温について。よく晴れた沖縄地方では各地真夏日になりました。沖縄県波照間では34.8度(14:00)を観測しました。この日の全国トップで、波照間にとっても7月の極値タイです。

また、令和2年7月豪雨に関して、全般気象情報が数多く発表されましたが、14日の第31号を持って終了、一連の豪雨に一区切りつきました。本当に長い長い大雨でした。

全般気象情報・気象庁HPより

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