2020年7月11日(土)の天気【令和2年7月豪雨・東北も大雨】

気象庁は、7月3日からの各地での記録的な大雨に対して「令和2年7月豪雨」という名称をつけました。7月11日は令和2年7月豪雨の9日目にあたります。本当に長丁場。

まずは天気図から見ていきましょう。

①日本海には閉塞家庭に入った低気圧があり、温暖前線が東北地方まで北上、寒冷前線が西日本・東日本を南下してます。②21時には閉塞点上に新たに別の低気圧が発生しています。③太平洋高気圧があります(くわしい勢力は高層天気図でみます)。④オホーツク海にはほとんど停滞している高気圧があります。⑤フィリピンの東に熱帯低気圧ができています。

続いて、高層天気図。上空5500m付近(500hPa面)。

5880mの等高度線(太平洋高気圧の勢力目安)が西・東日本の太平洋側にかかっています。日本海の高度5760m付近にはトラフがあります。正渦度移流域が西日本や東北を中心にかかっています。

続いて、上空1500m付近(850hhPa面)の天気図。

FXJP854(初期時刻10日21時)

温暖前線に向かって、345K以上の非常に暖かく湿った空気が東北地方にも南西風によって流れ込む予想(9時時点)でした。21時時点では345K以上域は次第に東に動いていく予想でしたが、日本海にも摂理された低気圧があり、東北北部中心に南西の暖機移流場が続く予想で、雨量が多くなりそうな気配。

この日は寒冷前線近傍で活発な雨雲が発生しやすく、また温暖前線位相がかかり続けた東北北部で雨量が多くなりました。

全国のレーダーの様子を見ると、寒冷前線による活発な赤色のエコーは西日本〜東北を南東方向に移動。津軽海峡付近では東西にのびるエコーがかかり続けています。

東北北部のエコーを詳しく見ると、午前を中心に雨脚が強まりまった後、いったん範囲は狭くなりましたが、次のトラフの接近に伴い、夜遅く再び雨脚が強まっているのが分かります。

この日は東北や北海道でも強い雨が観測されています。

岐阜県中津川では3時間降水量93.0mm(20:50)、6時間降水量125.5mm(23:20)、12時間降水量132.0mm(21:20)、日降水量145.0mmを観測し通年の極値を更新しています。また熊本県上益城郡山都町で12時間降水量266.5mm(18:00)、24時間降水量356.5mm(24:00)を観測しこちらも通年の極値を更新しています。②地点とも統計開始が2010年と比較的歴史は浅いですが。

また青森県五所川原では3時間降水量50mm(23:40)、6時間降水量61.0mm(24:00)、岩手県宮古市刈屋では12時間降水量58.0mm(14:10)を観測し、7月の極値を更新しています。極値の数字が小さいのを見ると、やはり普段雨が少ない地域なんだなあと感じます。

風は東・西日本の太平洋側や、低気圧が近づいた北陸・東北日本海側で強く吹いたところがありました。岐阜県美濃加茂では最大風速10.7m/s(16:59)、最大瞬間風速18.8m/s(16:54)を観測し7月の極値を更新しています。

風・ランキング(7月11日)

最高気温は平年を下回ったところが多くなりましたが、高気圧に覆われた沖縄県波照間では最高気温34.8度(14:40)、7月の極値タイを観測しています。

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